もう探さない
灰色の都会(まち)を 見おろすこの部屋に 無口なノイズ残して 誰もいない… 電話も鳴ることさえ 忘れてる 自由になれた痛みね あの夏の日… 子供のように はしゃぐあなたが 眩しかった 遠い記憶 肩を寄せて歩く 二人のコントラスト 溶け合うように続いていた -もう探さない- 熱く生きることも ああ 少し臆病になる 裸のままで 今は 愛せないから 時が過(た)てば いつも切りかえは 得意なのに 笑っていても 苦しい… 年上の女(ひと)と 暮らしていると聞いた もう二度と 電話できない 少し遠く見つめる瞳 きっと あの人を映していた 悲しいけど 誰のせいでもない 運命(とき)の悪戯だから 取り戻せない微笑み -もう探さない- 熱く生きることも ああ 少し臆病になる あの頃のように 今は 帰れないから 肩を寄せて歩く 二人のコントラスト 溶け合うように続いていた -もう探さない- 熱く生きることも ああ 少し臆病になる 裸のままで 今は 愛せないから